サイクロンソリッドは死んでいなかった(・∀・)!

サイクロンソリッドは死にました。ご愁傷になりました。ゲーム業界はリアルタイム・レイトレーシングを導入し、CGパースはフォトリアル時代に突入しました。サイクロンソリッドの時代は完全に過ぎ去りました。しかし、生きてましたサイクロンはまだ生きてました(・∀・)!

サイクロンソリッドとはどんなソフトか?

KOEIから発売された3DCG統合ソフトです。 
サイクロンソリッドversion3が95年に発売されました。
それまで別売りだったモデラーとレンダラーがセット販売になりました。
version2のことはよく分かりませんが、当時高価なソフトだったみたいです。
それがセットで48000円で発売されました。
ある意味3DCGが一番盛り上がっていた時期です。
国産3DCGソフトは様々な商品があった時代です。
その中でもKOEIという強力なブランドで発売されました。
当時発売されていたソフトの中ではレンダリングに定評がありました。
一概に比較はできませんが綺麗な方だったと思います。 

当時はWindows95の時代です。
PCも非常に遅かったのでレンダリングするのも遅かったです。
レイトレーシングは遅いという印象しかなかったです。
メモリも16MBが普通の時代でした。
これではちょっと足りなかったです。
最低でも32MBは欲しかったです。
まずはハードがソフトに追いついていない時代だった気がします。
高級マシーンを持っている人でないと満足に動かなかったと思います。

サイクロンソリッド97が発売されました。
当時38000円だったと思います。 
見た目の印象がだいぶ変わりました。
同じソフトですがversion3とはまったく別物という印象です。
昔から使っている人には97は不評だったみたいです。
インターフェイスが変わってモデリングの方法も変わりました。
それが大きかったと思います。
でも全体的には初心者向きのソフトになったと思います。
リアルタイムシェーダー搭載で直感的にモデリングできるようになりました。

リアルタイムシェーダー搭載されたためかソフトは重くなりました。
当時のマシーンでは97は非常に重かった印象があります。
メモリも使うので実用的に使うには最低64MBは必要だったと思います。

レンダリングはversion3に比べ2~3倍の速さになりました。
と言っても当時のPCではそれなりに時間がかかりました。 
現在のPCではそれなりの速さでレンダリングできます。
ただマルチコアには対応していません。
現在のPCでレンダリングしてもシングルコアしか使っていません。
core i5(4スレッド)でレンダリングすると33%の使用量になります。
これは非常にもったいないことです。

97の新機能としてピントのぼかし、フォグ、グロー物体、VRML97が追加されました。
ピントのぼかしはレンダリングが10倍ほど時間がかかります。
当時のPCでは実用的とは言えませんでした。
フォグ、グロー物体、VRML97もいまいち使わない機能です。
イメージによっては使うのですが、めったに使わないですね。